京都・大阪に行ってきた
この土日は、京都・大阪へ遊びに行きました。(じゅりーは関東在住)
一番の目的は「縁切り」。一緒に旅行した友人が毎度どうしようもなく悪い女に引っ掛かるので、悪縁を断ちたい一心で縁切りで有名な安井金比羅宮へ。私も「体調不良と私を苦しめる人たちとの縁切り」を祈願してきましたが、効果はあるかな?これからに期待です。
先日購入した御朱印帳がさっそく大活躍でした。御朱印をいただいたのは
・八坂神社
・岡崎神社
この4箇所です。
六道珍皇寺は名前のとおり京都の歴史上「冥界の入り口」とされる場所にあるお寺で、小野小町の祖父とされる小野篁(おのの たかむら)が地獄との行き来に使っていたという井戸のあるところです。ずっと行きたかったお寺なので、今回の旅行で訪問できてラッキーでした。あと、一番好きなお寺である南禅寺にも行けてよかった!
京都を満喫した後は大阪に移動して、大阪府民の友人と合流。
水タバコ(シーシャ)を吸って串揚げ食べてミックスジュースを飲んで…と、大阪では基本的に食べてばっかりだったかもしれません。笑
今週は食事を控えめにして、ダイエットがんばるそ!
宗教オタクより、天宮玲桜氏への批判
スピ系ウォッチャーの筆頭であります黒猫ドラネコさん(@kurodoraneko15)さんのTwitterより、天宮玲桜(あまみや れいか)というスピリチュアルビジネスを展開している自称「弥勒如来」様が、世界3大宗教の聖地・イスラエルを訪問した旨を知りました。
私自身は不真面目な仏教徒ですが、大学で4年間イスラム教をメインに宗教、特に一神教について勉強し、イスラエルにも行ったことがあります。
今回は、学位レベルですが宗教と文化人類学について学んだ一人として、僭越ながら天宮氏のイスラエル訪問に苦言を呈させていただきます。
まずは、天宮玲桜(あまみや れいか)氏について。彼女は「女神塾」というセミナーを開催している自称霊能力者で、「女神塾」とは氏の公式サイト曰く
すべての女性が持つ”女神性”
「共感力」と「受容力」を高める事を目指したセミナー
なんだそうです。共感と受容って性別関係なく大事じゃない…?
あと素敵なお名前ですが、「桜」って「か」って発音しますっけ。漢字辞典を見ても記載がなかったのですが、私が持ってるものが版が古いのかな?買いなおしたほうがいいかしら。
そんな天宮氏も例に漏れず書籍を出版していたり、会員制の「女神クラブ」なるものを運営したりと、信者ビジネスにご執心の模様。「お守りアイテム」として「御奉納」だの「御祈願」などという名目で信者に貢がせているようですが、「御供養」という項目があって笑ってしまいました。「供養」は死者の冥福を祈ることですから。
ただ、もしかしたら仏教の専門的な意味で「仏・法・僧に供物をそなえること」を意味してるのかもしれませんね。如来様が「供養」の使い方を間違えるわけありませんから、きっとそうだと信じたいです。じゃないと信者の方は死体に貢いでることになります。
冗談はさておき、上記がざっくりとした天宮氏の紹介です。もしご興味を持たれた方は、ご自身でググッてみてください。
さて、そんな天宮氏ですが、信者からの献金が貯まったのか「世界平和の祈りのために」イスラエルを訪問する…と思っていたんですが、先日帰国されたようですね。ブログを見た限り、ただの他人の金を使った旅行だったみたいで安心しました。変なことされてたらショックと恥ずかしさで泣いてました…よかった…
でも、ブログやインスタ等を見た中にさまざまな疑問点がありますので、目に付いた限りで挙げていきたいと思います。
そもそも、なんでイスラエル?
ご存知かと思いますが「如来」は仏教用語で、仏教の誕生は古代インドです。行く場所間違ってませんか?
イスラエルは「神の土地」ですが、氏が「如来」を称する仏教に神という概念はありません。違いをちゃんと理解してますか?
信者の方がブログに
多くの宗教の聖地であるがゆえに
戦いの根源となってしまってもいる
イスラエルの聖地如来さまが世界平和を祈り
その地を整えに行かれます世界平和に向けての動きが
本格的に始まりました
このように書かれておりましたが、国連もローマ教皇もイスラム教の開祖・ムハンマドの直系の子孫であるヨルダンのアブドラ国王でさえも平和にできない土地を、日本人のおばさん一人で「整え」られるなんて本気で思ってるんでしょうか?
実現できたら、日本人初のノーベル平和賞受賞は確実です!今後のイスラエル・パレスチナ動向から目が離せません!
「建国の父の墓を浄化」?
こちら、 Instagramに写真が載ってました。
天宮 玲桜 on Instagram: “イスラエル建国の父。 その墓を浄化。 エネルギー使いすぎて、 移動中はひたすら眠い、、”
写真のイスラエル国旗といい、「建国の父」と呼んでいるのは1948年の独立の際の大統領ベン=グリオンですね。たしかにイスラエル側から見れば彼は英雄ですが、パレスチナ側から見ればイスラエル・パレスチナ双方に土地を分配する「パレスチナ分割案」に一旦合意したように見せつつ、独立した翌日からパレスチナを攻撃した末に領地をぶん取った人間です。
世界平和の祈りのためのイスラエル訪問なのに、今のイスラエルを平和から遠ざけた人物の墓を浄化するとはこれいかに?「世界平和」のためにこの人のお墓を浄化に行ったなら、ちゃんとPLOのアラファト元議長のお墓にも行ってくれましたよね?
ちなみに、パレスチナ自治区に入った瞬間には「息苦しく」なってしまったそうです。
天宮 玲桜 on Instagram: “イスラエル、 パレスチナ自治区。 町に一歩入った途端に 息苦しくなり、、”
現在もイスラエルの攻撃により過酷な状況にある土地です。私が行ったときは、霊能者ではないからかもしれませんが息苦しくなりませんでしたが、和平を願う人間として2つの土地の目に見える格差に「心苦しく」はなりました。
失礼ながらいかにも古臭いサブタイトルのついた旅行の報告会が、本日4月8日に開催されるようです。えー、私も行きたかったなー(棒)
なんでも、天宮氏がイスラエルで受けた御神託がそこで聞けるらしいのです。神が神託を与えるのはユタやイタコようなシャーマン(神の声を聞く人物)に対してですので、天宮氏は「弥勒如来」でありながら「シャーマン」ということになります。仏なの?人間なの?ステータスが大渋滞!
また、イベントについてはたぶん「花まつり」という可愛らしい名前からこの日を選んだんだと思いますが、正式には今日は「潅仏会(かんぶつえ)」という、仏陀の生誕を祝って仏像に産湯に見立てた甘茶をぶっ掛けるという行事の日です。
会場に集まった信者の皆さん、目の前でイスラエル旅行の話をしてるのは「弥勒如来」=「仏陀」ですので、どうぞお手持ちのお茶を盛大にかけてあげてください!!!
天宮玲桜氏について思うこと
正直、前回書いた「胎内記憶」等とは違って、彼女によって誰か傷つく人間がいるわけではありません。「御供養」等で金銭的な痛手は負うかもしれませんが、信者が心からそうしたくて送金しているなら私が口出しすることではありません。
ただ、真面目な信徒や宗教家にとってはものすごく失礼なことをしているので、その観点でいえば不快な思いをする人間はいるでしょう。私もそのひとりです。
また、前述したようにイスラエル・パレスチナは世界的に見ても政治的に特に緊迫した地域のひとつであり、2国間の事情を正しく理解していない人間が遊びで行くような場所ではありません。
彼女は沖縄に信者を連れて行って(もちろん信者は実費)平和を願う神秘ツアー、なども実施しているようですが、イスラエルといい単純に戦争で被害を受けた土地に行ってるだけじゃないですか?そりゃ平和も祈りやすいでしょうよ。
イスラエルや沖縄を本当に「神秘」だと思うなら、その文化を冒涜するようなことはしないでいただきたいです。本当に歴史的・文化的価値の高い素晴らしい場所なので、その価値を理解できないなら宗教家ぶるのはやめなさい。
そして宗教や文化など人々の生活に深く根ざしているものを金儲けのネタに使うのはやめてください。戦争だってテロだって、いつもその2つが原因で発生してるじゃないですか。
それを知らずに「世界を整える」だなんて、まずはてめーの脳内と倫理観整えてからほざきやがれって話ですよ。