じゅりーの迷える日々

解離性障害とともに生きているアラサーの雑記

かますぜHPVワクチン! 1回目の記録

こんにちは。じゅりーです。

 

去る1月7日、子宮頸がんの原因となるHPVの感染予防に効果がある、HPVワクチンの1回目の接種を終えました。

HPVワクチンについては、メディアでは毀誉褒貶ーなんなら圧倒的にマイナスの印象でーある議論がなされており、厚生労働省も接種にあたり大きなアクションを起こしていないことから、もはや存在すら知らないという方もいらっしゃるかもしれません。

そんな中、玉石混交の情報を精査した結果、推奨期間であるティーンエイジャーをとうに過ぎましたが接種を決意するに至りました。

この記事では1回目の接種と、その後の経過についてまとめます。接種を検討されている方の参考になれば非常に幸いですし、反ワクチン派の方々にとっては、被害者連絡会に勧誘できる人間が一人増えるかもしれません。

ぜひご覧あれ!

 

 

HPVワクチン 接種を決めた理由

「100%安全」なものはこの世にないから

HPVワクチンについて語られるとき、何より声高に叫ばれるのが「副反応(接種後の副作用)」についてです。

日本国内で積極的接種が広く認知されていない原因も主にここにあり、議論の俎上に上がるたびに「HPVワクチンを打った女性に、全身まひや痙攣など深刻な副反応が出ている」という過去の衝撃的な報道がぶり返され、結果的に接種を求める声がかき消されてしまっているようです。

ただ、厚生労働省の関連記事、医療情報サイトや産婦人科医院のウェブサイトを複数回って調べた結果、以前メディアで大々的に取り上げられたような副反応が発生する頻度は非常に低いことが分かりました。また、報告された副反応の中には、HPVワクチンとは直接的に因果関係がないとされている事例もあるようです。詳細は下記をご覧ください。

 

厚生労働省 

小学校6年~高校1年相当 女の子と保護者の方へ大切なお知らせ」

https://www.mhlw.go.jp/content/000679682.pdf

HPVワクチンQ&A|厚生労働省

 

日本産科婦人科学会

子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために|公益社団法人 日本産科婦人科学会

 

もちろん、副反応が起こり今も苦しんでおられる方の存在を否定する気はありません。ですが、およそ100万~400万接種に数回の頻度で発生する悪例だけを見て、毎年3,500人が死亡する病気を防ぐ手立てをとらないというのは、私にとっては逆にリスクだと感じました。

当然ですが、どうせ生きるなら健康でいたいですし、防げる手段のある病気で死ぬなんてばかばかしいからです。 

 

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日野市議会議員の池田としえ先生はこう仰っておりましたが、「かかったほうがまだよい」病気なんてこの世にないはずです。池田先生は、実際に子宮頸がんで苦しんでいる患者さんの前でも同じことが言えるのでしょうか?

この他、「性交の回数の問題だ」「特定の相手とだけセックスすれば感染することはない」など色々と言われているようですが、HPVの何たるかを理解していないバカの戯言ですので無駄を省くため取り上げません。

 

それに、新型コロナウイルス感染症のワクチン開発の一連の流れをメディアで見ていて、完璧にスルーされている現実があると感じたことも接種を決める後押しになりました。

それは「100%の安全なもの」はこの世にないということです。道を歩けば車にひかれる可能性があり、家の中にいたって急に心臓発作に襲われる可能性もある。極論、100%の安全を求めるなら早めに骨壺に納まるのが一番ではないですか。

余談ですが、私は大学生の頃に交通事故に遭ったことがあります。幸運なことに取り上げられた産婦人科の産湯がステュクス川の水だったのか、その時は怪我もなくむしろぶつかった車の方を大破させたのでよかったのですが、おそらく他の人類はそこまで頑丈ではないでしょう。

そのため自分が誰かを事故に遭わせる可能性を考えて、教習所に通った以降車を運転していません。つまり、一日約10人程度が命を落とす交通事故を防ぐという点において、私は他の人より安全性を重視しているといえます。これは暴論です。

冗談はさておき、何が言いたいかというと、「社会はリスクとともに成り立っている」ということです。皆、交通事故のリスクと付き合いながら公道で自転車や自動車を運転しており、脱線の可能性を知りながら電車に乗っているはずです。飛行機だって、まれに墜落することがあります。

生活は意識していないだけで常にリスクと共存しながら進んでおり、こと「ワクチン」「新薬」など目新しいものが出てくると安全性が声高に叫ばれるのは、純粋に「接する頻度が少ない」からなのではないでしょうか。

 

広告業界で働いてみての目線

私とオフラインで会ったことのある方はご存知かと思いますが、普段はTwitterで自称予言者と揉めている私も普段は普通の会社員です。詳細は伏せますが、広告代理店で働いています。

 

広告業界で働くと、皆「公にされているテキストにグレーな表現が多いこと」と直面しなければなりません。

たとえば、薬事法でNGとされている表現を使わずに、いかにこの化粧水の効果を雑誌で宣伝するか?この薬のTVCMを流すのに、どう表現すれば放送局の審査でNGが出ないだろうか?毎日、広告を世に出すためにこのような曖昧模糊とした表現と悪戦苦闘することが仕事になります。もちろん、私も例外なく同じ経験があります。広告を作る側の人間だからです。

そんな環境で働いている中で、段々と情報の信頼性に危うさを感じるようになってきました。世の中の広告物には、特に医薬品・化粧品ジャンルにおいて、「嘘ではないけど、受け取り手の想像力で別のイメージが補完される」ようなものが多いからです。

 

HPVワクチンについては広告と関係のある話ではないでしょうが、大手メディア各社が大衆に向けてネガティブキャンペーンを打った罪は大きいです。

「HPVワクチンの副反応」報道においては、ベッドに横たわり痙攣する女の子の姿、体が思うように動かせなくなった、神経麻痺…など、マイナス面をアピールする報道が多くされていたようです。それを見れば、「HPVワクチンには害があるのだ」と感じて接種を避けたくなるのも当然です。

その頻度はまれであるのに、少数の、言ってしまえばメディア映えするシーンばかりをここぞとばかり流し、結果としてHPVワクチン自体への信頼が地に落ちることになりました。その先に待っている「防げるはずの病気で命を失う女性たちの増加」は未だ無視されています。そして実際に被害に遭うのは情報を撒いた人間でなく、撒かれた情報のせいで予防できる病気を防ぐ機会を逃した女性たちです。

 

ですから、皆さんの目に入る情報を作っている側の人間として、テレビのワイドショーやSNSなど周囲に転がっている発信源が分からない情報に惑わされることなく、一次ソースから情報の正誤を判断することの重要性を強く訴えたいと思います。現に、私も接種にあたり厚生労働省はもちろん、関連する各学会や日本各地の産婦人科医院のウェブサイトを回遊しまくりました。

 

ワクチン接種だぜ!当日~6日後まで

さて、ここからが本題。

ワクチン接種を決め、最初にしたことは産婦人科への予約です。私は低用量ピルを服用しているので、ピルを購入している医院で接種の予約を取りました。

 

そして1月7日。

注射を打つのは夏にあった健康診断での採血以来だったので、前日は緊張してつい真夜中にキットカットを4個食べてしまいました。おいしかったです。

当日は仕事終わりに産婦人科へ。まずは接種するワクチン「ガーダシル4価」についての説明資料を読み、診断書に体調や病歴、アレルギーの有無などを記入します。

その後、先生との面談。もう4年ほど通っている産婦人科なので先生も私のキャラクターを分かっているのか、「あの資料以上に質問ある?」と聞かれたので「自分でも調べてきたのでありません」と答えたら、「そうだね、アンタってそういう女だよね」と言われました。NANAか?

 

いざ注射です!

私は注射が苦手なので、寝た体制で打ってもらうことにしました。子宮頸がんワクチンは筋肉注射なので、血管でなく肩や太もものお肉に打ちます。私は右利きなので、左腕に注射してもらうことにしました。これは先生曰く「わりと出やすい症状」だそうですが、接種後数時間~数日は注射したほうの腕が筋肉痛のような感じで重くなることがあるそう。私は接種後3時間ほど経ったらほぼ気にならなくなりましたが、人によっては数日続くこともあるそうなので、利き腕でないほうに注射するのがおすすめです。

アルコールで注射する箇所を拭きながら、看護師さんが「よく自分で接種するって決断したね。えらいよ。」と言ってくれました。実際の医療現場で患者さんと触れることもあるであろう人からのこの言葉は、今の日本国内での子宮頸がんワクチン接種の現状を表しているようにも感じました。

そして深呼吸して…注射!個人的には針を刺す瞬間の痛みより、液が入ってくる間の痛みのほうが大きかったです。ですが、反ワクチン界隈で喧伝されているほど怖がるようなものではありませんでした。

この「ワクチン接種時の痛み」について気になる方は多いと思うので、自分の20数年の人生の中で経験した怪我などを基に、以下の「実録!じゅりーの人生痛みレベル表」を作ってみました。どなたかの参考になれば幸いです。

 

実録!じゅりーの人生痛みレベル表

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他にも大体の怪我は一通り経験しましたので、この他の痛みについては直接お問い合わせください。
接種後は30分ほど待合室で経過を見ました。また、その際以下の写真のような記録カードが渡されました。これには次回の接種時期のほか、副反応等何か健康に影響する事象が起こった場合に製造過程を追跡ができるよう、接種したワクチンのロット番号(製造番号)が記録されています。

 

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ここまでが1回目の接種の記録です。

このブログをアップした1月12日18時時点では、体調に何の変化もありません。

 

今後の接種について

1回目の接種を終えて思ったことは、一言「採血と変わらないな」です。痛みも大きくなく、接種後数日経ちましたが健康上の変化もありませんので、2カ月後の2回目・6カ月後の3回目も変わらずに接種する予定です。

 

正直、毎月決まった収入があるとはいえ、毎回2万円を自費で支払うことには納得できません。ネガティブキャンペーンの影響で接種を逃した世代には再度接種が推奨されるべきですし、自費で接種した人には費用面で補償があるべきだと考えています。

子宮頸がんは西ヨーロッパでは根絶の可能性も見えている病気だそうです。それに反して日本国内では副反応を理由に充分なケアをしていないのは、第一にメディアの影響の大きさがありますが厚生労働省の怠慢だとも感じます。日本で声高に主張されているような重篤な副反応が頻発していたら、世界中で接種が中止されているはずです。そうでないから接種が進んでいるのでしょう。反ワクチン勢のネガティブキャンペーンに負けず、ぜひ接種の積極的推奨を再開し、若年層のうちに接種を済ませられる体制を整えてほしいと思います。

また、接種をされない方も毎年婦人科検診を受けることをおすすめします。私は低用量ピルを飲んでいるので、年に一度血栓症の検査をするついでに受けていますよ。

 

今後の接種についてもこのブログ・Twitterで報告していきますので、接種を検討されている方の参考になればと思います。

もしこのブログが医療関係の方の目を留まりましたら、HPVワクチンについての記載にミスや誤表現などあればご指摘いただければ幸甚です。

では!みなさまご自愛くださいませ。

 

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