じゅりーの迷える日々

解離性障害とともに生きているOLの雑記

“よげん者”天瀬ひみか氏への批判

スピリチュアルへの批判

こんにちは。じゅりーです。

 

今回は、Twitterでしばらく動向を追っています「預言者 天瀬ひみか」氏について。

彼女は2017年1月からTwitterで預言と証した謎の数字をつぶやいている「預言者」でして、プロフィール文によると

この地球最後のアイオーンに救世神ホルスの神呼見乃女神として生まれました。昔はフレイアとかイニャンニャとかマアトとかミリアムの名で呼ばれていました。三つ目族であるイルミナティの至高女祭司。第154の法に則り、白と黒の両魔術を行使します。「弱きを助け、悪を挫く」がモットーです！

なんだそうです。古代ギリシャ、古代エジプト、古代スカンジナビアの文化の都合のいいところだけ切り取りました、みたいな突っ込みどころしかない自己紹介、嫌いじゃないです。

 

 

ちなみに、ヘッダーに使っている猫耳のついた女の子の画像は『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』というライトノベルの登場人物のようです。信者に視聴をレコメンドするほどの初音ミク好き、そこに加えてラノベと2000年代初頭に全盛期に迎えたような趣味ばかり明らかになっていますが、果たしてアイコンの女性はご本人なのでしょうか？

 

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2021年3月2日時点のアイコンとヘッダー画像

 

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2020/8/19　追記

上記のプロフィールが多少変更され、アカウント名から「預言者」の文字が消えました。やっと違いに気づいてくれたのかな？

 

2020/12/4　追記

ホロスコープ算出ツール「Staegazer」の無断使用について追記しました。

 

2022/3/8     追記

ひみか様が10万円超えの暴利で売りつけていた「聖エノクの天使護符」のサンプル等を入手したことを追加しました。

また、とある信者の方が、わざわざTwitterでブロックしている私のブログまで見にきて、「広告を貼っているがお金をとっているのではないか」とツイートされていました。

この広告は「はてなブログ」無償版を使っているからで、バナーやリンクを押しても私には一銭の利益も出ませんことをお知らせしておきます。

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さて、彼女は「コードロジー」という、「世界と人間はコードで支配されている」という説を提唱しております。

 

コードロジーの概容は私には高度すぎて理解できないのですが、簡単に言うと自分で生み出した「コード」と抽象的なテキストとをつぶやいておき、そこに発生した事象を後からどうにかして絡める、というのが彼女の毎度のパターンです。

 

 

こちらの「コードロジー」については、占い師の方や占星術に詳しい方から、このコードロジーは「西洋占星術」と「サビアンシンボル」のミックスであると情報をいただきました。
つまり、潜在エネルギーを捕捉…でも何でもなく、既存の占術の合体＆改悪であるということです。

また、2020年12月1日付で権利者の方に確認しましたところ、公式アカウントで使用されているホロスコープ算出ツール「Staegazer」の使用申請をしていない、つまり不正使用をしているとのこと。

無断使用がまず大きな問題ですが、その上2020年内にローンチすると宣伝している「コードロジーアプリ」や出す出す詐欺真っ最中の書籍でこちらのツールを使った図解等を使用した場合、著作権侵害で多額の賠償金支払いが発生する可能性もあります。まぁ、どうせアプリも本も出ることはないと思うので杞憂でしょうけどね…

※権利者の秋津さんのコメントは下記の公式サイトの掲示板からご確認いただけます。

Stargazer

 

さて、すでにヲチ対象としては賞味期限切れ感の拭えないひみか氏ですが、「最善のアドバイスを人々にもたらす」と仰るわりには私や予言に疑問を投げかけるユーザーをブロックするなど、自分に批判的な人間は預言を聞けなくてもOK！というスタンスのようですね。預言者にしては心狭くない？

ということで、今日はひみか氏へ私の感じる疑問点をぶつけたいと思います。この記事、天瀬ひみかに届け！ブロックされてるけど！

※アンチを批判する投稿を見ているとわかりますが、別アカで私のTwitterやブログを定期的に見に来てくださっているようです。わざわざありがとうございます！

 

預言者はいるのか

盛大にネタバレしますが、預言者はもういません。

「預言者」の概念を生んだ旧約聖書では「イエスの誕生」が預言されていて、新約聖書では預言者は「協会づくりの土台」であると言われています。その「土台」であるイエスの誕生から昇天までがまとめられた新約聖書がすでに完成しているので、もう預言者の活動は必要ないのです。

言うまでもないことですが、念のため。

 

預言者？予言者？

「預言者」と「予言者」、この違いをちゃんと理解していない気がします。

彼女は自身を「預言者」と称していますが、「預言者」は「神から神託をもたらされた人間」のことです。だから「預かる」という漢字を使うんですね。

前述のコードロジーの話を見るに、彼女は神から神託を受けてそれを人々に伝える媒介をしているのではなく、独自の手法と解釈で世界を支配するコードを読んでいるようです。つまり、彼女がしているのは「預言」ではなく「予言」です。漢字のとおり、「ある事象についてあらかじめ(予め)言明すること」です。

ちなみに上記の指摘については、彼女がしているのは「神の言葉を愚かな人間にもわかるように嚙み砕いて伝えている”よげん”」だと反論がありましたが、ひらがなになったから何なんだという話ですし、言ってることが正しいなら「預言」だし、信者は変わらず「予言」って書いちゃってるし、もう…設定はっきりさせてください！

 

予言は当たるのか

書いたとおり彼女のしていることは「予言」なので、彼女を「予言者」としてとらえた場合の話をしましょう。

コードロジーの考え方のベースになっているのは、上記のとおり西洋占星術と、「アカシックレコード」の考え方をベースにした「サビアンシンボル」（コードに充てられる文章はサビアンシンボルの改悪）をミックスさせたものかと考えられます。

 

「アカシックレコード」は地球誕生の元始からのすべての事象・想念・感情が記録されているという“世界記憶”の概念のことで、発想の土台は古代インドですがこの概念が強まったのは19世紀後半のニューエイジ運動からです。近代だとオウム真理教も「アカシックレコード」について言及していましたね。念のため書いておきますが、アカシックレコードが存在するという科学的エビデンスはありません。

サビアンシンボルは、占星術研究家のマーク・エドモンド・ジョーンズが、スピリチュアルな能力を持つチャネラーと共同で1度ずつのイメージを追跡して記録したもので、アカシックレコードから情報を読み取ったものであると言われます。
形式としては、詩文の形で占星術の360度のうち1度ずつに抽象的な詩（ここがポイント）が割り当てられます。

 

さて、そんなすでに使い古された考え方をベースに生まれた「コードロジー」、発案者のひみか氏が当たったと書いている予言を見てみましょう。

 

 

これは9月1日に「89」という数字だけ書いておいて、9月4日に発生した「89」メートルのタンカーの事故を予言が言い当てていた！と言っています。

2019年4月16日、「89」で検索してみるとこのような記事が出てきます。

 

・2019年4月10日6時22分　 阪神、甲子園初戦を適時失策で○は89年巨人戦以来

・2019年04月14日(Sun)　レアルの18歳FW、現在の市場価値は89億円！ 1年で7倍に急上昇

・2019年3月29日　　　　８９歳の入居者を殺害した疑い、老人ホーム元職員を逮捕

 

こちらは直近、2019年4月12日に書いてあるコード「55」について。

 

 

これも2019年4月16日に「55」で検索してみますと…

 

・2019年4月15日 　ハンマーと熱湯で元夫を殺害…55歳女 日常的に暴力ふるっていたか

・2019.04.11　久保建英、55年ぶり秩父宮弾は“角度20度”の直接FK　リーグも興奮「衝撃の直接FK弾」

 

すごい！当たってる…！

いやいや、これ適当な数字を書いておいて、後日その数字でニュース検索すれば誰でも何かしら予言できるのはないでしょうか？

上記のサビアンシンボルの抽象的な概念に則った解説がされることもありますが、「コードに現れる数字は、車のナンバーだったり年齢だったり電車やバスの路線番号だったり」すると言っています。

つまり、サビアンシンボルの内容自体に該当しなかったとしても、数字の書かれたニュースが出ない日はほぼないから、絶対何かしらに関連付けられるわけです。

ちなみに上記のコードのうち「156」「168」でも検索してみると、ニュースはありましたがそこまで目を引くようなものはありませんでした。おそらく私と同様に、複数つぶやいた数字をすべてニュース検索して、目立ったものだけ「予言的中」として後から補足しているのだと思われます。

 

そして下記は、「コードロジー」が「サビアンシンボル」であること、そして「コードロジー」が予言ではなくただの拡大解釈した事後予言である根拠です。

 

 

この6月10日は、女優さんとご結婚された某お笑い芸人の方の不倫が報じられた日でして、拡大解釈をすればコード250「黄金の髪をした女神」＝その女優さんだと言い張ることもできます。事実、ニュースを受けて彼女はこのように発言しています。

 

 

 

ちなみに上記の「性欲の火山爆発　コード167」について、実際のサビアンシンボルの167は「噴火している火山」ですが、

 

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コードロジーではこのように、性欲爆発から火山の噴火、下痢までカバーする、非常に汎用性の高いコードとなっております。イチロー並みの守備範囲の広さ。

 

ここまで見てきたとおり、「コードロジー」は「サビアンシンボル」が抽象的な詩文であることを利用して、後からいかようにも拡大解釈が可能なようにしてあるのです。

また、どんなコードにも「対極（360度の反対にある数値）」「同期」「隣接」、最初に紹介した例のように数だけ一致した場合の「数解き」など、たとえ実際のコード自体が外れた場合でも、計算次第で当たったように見せられる保険がかけてあります。

 

彼女の「予言」は内容が抽象的なうえに、事象が起こった後に「当たりました！」と言っているいわゆる「事後予言」なので、残念ですが予言として成立しているとは評価できません。

本当の予言なら、「XXXX年X月XX日に、●●で××が起こる」まで言わないと。著名な予言者であるジョゼフ・マクモニーグルやジュセリーノはそうしていますよ。当たっているかどうかは別として。

ネタ元が分からないならまだ不思議がれますが、Google検索、そして占星術とサビアンシンボルを使った占いができる人なら誰でもできることを「予言」と称しているだけですので、失礼ながらクオリティが低くお粗末と言っていいでしょう。

 

彼女は何者か

預言者でも予言者でもないなら、天瀬ひみか氏はいったい何者なのでしょうか？

考えうる可能性としては…

 

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・金目当て

予言を使って恐怖を煽り、いわゆる「世紀末商法」でお金を稼ぐ気かもしれません。新たな信者ビジネスが生まれるかもしれませんので要チェックです。

以前は「天使護符」という護符を約12万円ほどで売っていたそうです。予言で多忙らしく制作の時間を取れないそうですすが、本の出版もコードロジーアプリの開発も護符も、ファンは何年間も健気に待ってるんですから、そろそろリリースしてあげてください！

 

※2022年3月8日 追記

Twitter経由で購入者の方からご連絡があり、「聖エノクの天使護符」のサンプルや自称ひみか様の事務局担当者とのメール、振込先情報等を入手することができました。

 

・目立ちたがり

先日記事にした天宮玲桜氏と同様、ただの目立ちたがり屋の虚言癖という可能性も。（個人的にはこちらの説を推しています）

私は二人ほど捨て身のビジネスはできないので、本当にメンタルがお強くて羨ましい。

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おわりに

この約1年間、仕事で暇になってはひみか氏の動向をチェックしてきましたが、最近はコロナの影響もあり社会不安・そこから引き起こされる精神的不安に悩まされる方も多いはずです。

そんなときはTwitterで恐怖を煽る予言者に頼るのではなく、体調が悪いなら医療機関、心が落ち着かないというなら地元のお寺や神社、教会を訪ねてみてください。

それが本来の「神（宗教）」のあり方であると思います。本当の「神」は人や社会と共存し、前向きな未来へ向かってともに歩む存在なのではないでしょうか。

 

以上、じゅりーでした。またお会いしましょう！

 

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▼メモ

2019年4月16日　記事を公開しました。

2020年8月19日　「サビアンシンボル」等、諸々の情報を追加しました。

2020年12月4日　Twitterに画像を載せているホロスコープ算出ツール「Stargazer」の無断使用について追記しました。

2022年3月8日     記事の広告についてのお知らせ、こちらの手元にある素材について追記しました。